パリのテロ後、初めてのフランス語の授業。
パリは大好きな街だ。フランスに友達は居無いけれども、パリの厳しくて親切な名前も知ら無い人達の事が気にかかる。でも、フランス政府が、あまりにも躊躇無く空爆を決めた事に、反感を覚える。複雑な気持ちで、日仏へ行く。
建物の入り口にある、フランス国旗は黒いリボンで半旗になっていた。
先生は、元気無い表情で現れる。冒頭、テロの事に触れ、しかし、多くは語らず。言葉少ない様子は、かなりショックを受けた事を想像させた。普通に始まった授業だが、少し重い空気が漂う。
授業が終わるとカフェで休憩するのが決まりなので、カフェに寄る。パン、サンドイッチ、クッキー、ケーキやらデザートが並んだショーケースは、いつもは数少ないのに、今日は、選びたい放題に潤沢。嬉しいのやら悲しいのやら複雑な気持ち。クラスの友達と今回のテロについて話す。外は、段々暗くなる。いつもならカフェもおしゃべりする人が居たり、和む場所なのだが、友達が帰った後は、テレビでTV5が流れているだけで、他に誰も、お喋りする人も居らず、今日は、静けさに沈んでいた。
心にあった悲しみを大きくして帰宅。
珍しく、小全紙、調子よくプリント。一人でブツブツぐるぐるプリントして、だいぶ前から、白岡さんのアドバイスは貰わないようにしているんだけど、「コントラストが足らないっ！」って言ってたら、白岡さんが、8×10のプリント見て、「これなら焼けるよ。」って、「ココは黒でてるでしょ」段階露光したテストピース見て、「ココか、ココとココの間でいけるよ。」って、「でも、そこ黒いけど、全体が明るく眠い感じにならないかなぁ。」と、思っていた。さらにテストして、久しぶりに言うとうりにしてみた。「お〜。」改めて、「白岡さん、すごい。」と思うっていうか、私、テストピースの読みが甘いっていうか、未熟者だなぁ。
約、2年前のセルフポートレイト。
昨日、今日と、いろいろ感謝感激。まだ、人生、続けなくてはならないらしい。仏語もがんばらないと。私のような者に、みんなありがとう。幸先良し。
週末なのに、実家から野菜が届くのに合わせて、目覚ましかけて早起き。
ついでに、コーヒー入れてダラダラしつつ洗濯する。
種ありの柿を買ったのに、種少ない。種の周りのちょっと透明な部分好きなんですけど。
午後、「YEMEN 2005」山西崇文写真展を見に行く。カロタイプでプリントしている様子にいつも刺激を受ける作家さんの一人。会場にあったイエメンの旅についての文章が良かった。写真展会場にこんな長い文章あったらいつもは読ま無いけど、最期まで読んだ。これ、Zineにすれば良いのに。と、思う。写真展なんだから、写真褒める所だけれども…。
ここんとこ、「間」が気になっている。
小熊さんの本、半分以上は読んだ。大きな時間の流れや、こんな考えや、あんな考え、こんな仕組みあるんだよ。が、いろいろ説明されているので、わかんなくても、世界は広くて、時間の流れは大河のようだと思わせてくれる。「キー！」ってなりがちな今日この頃の様子ですが、少し、開き直りができる感じ。
小熊さんの本が読み終わってないのに、"田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」" を読んでしまった。今のお金の流れから、ちょっと離脱する事。が、頭の隅にある。交付金目当てに、原発再稼働させる。村沈めてダム作る。山削って道路作る。海を埋め立てて基地作る。お金を貰わなくても良くなるかもしんない。お金漬けから脱出できる方法が、何かないのかなぁ。って、ぼんやり気になってる。
もうすこし、身近なところだと、不安定な派遣社員しなくても良いとか、長時間労働しないで、全うな生活ができるとか。
この本には、ちょっと、ヒントになる事が書かれているんじゃないかって気がした。そんなわけで、読んでみたのだが、確かに、離脱する話だった。とても面白かった。
タルマーリーみたいなお店や人が増えたら、確かに世の中、もう少し良くなるような気がする。で、だ、都会に住んでる人。は、どうしたらいいんだろうか。で、写真なんて化学工業製品の申し子なんだよなぁ。離脱を気にしつつも、田舎暮らしをしたら離脱するわけじゃないよねぇ。と、都会写真暮らしに置き換えるには、まだ、ちょっと考えないとダメだなぁ。
例えば、そのパンを受け取る人の暮らしは、どう変えられるか、変わるのか、って事かな。あ、でも、都会に居て離脱ってのが虫のいい話なのかもしれない。
ちょっと話は変わるけど。
「有機農法だよなぁ。」って思った事がありました、私、が、農についてほとんど知識なし。「なんでも安けりゃいいってもんじゃないよ〜。」「安いには、わけがある。」って学生の時に友達に言ってたけど、そんな程度だ。
普段、安い物も買う、「うほっ！安！」って買っちゃう。お金無いと安くてジャンクな物でなんとかしちゃったりする。でも、なるべく、お気に入りのお店やら、お気に入りの商品を、「いいね！」ボタンを押すように買う。支持する。好きな写真を見たら「好き！」って感想を言うみたいに。お気に入りのお店は行かなくなると、ある日、気がつくと閉店してるからね。お気に入りの商品は買わなくなると、棚から無くなってるとかね。微々たる支持だけれども。
そんなわけで、このお店のオーナーさんの話は、すごく良くわかる。同意する。私は、きちんと美しく生活できてないけど。
「1回カンフル剤みたいに意思表示してもいいかなと思った。最近の若い人は、車もいらない、良いものもいらない、という感じでしょう。今40～50代のお客さんたちには良いものを売りすぎて未だに大事に使ってくれているけど、周りに似たような店がたくさんあるから、そっちで買ったりしている。大企業は力技なところがあるからね。皆さんに言いたいのは『（お金を落とす場所を）ちゃんと選びなさいよ』ということ。買わない権利ってスゴイのよ。唯一社会参加できること。（選挙で）一票投じるのと同じくらい意味があるんだから。きちんと美しく生活してほしい」
また、何か漠然としたままだな。
木曜日の日課、コーヒー豆屋の軒先で、新聞読みつつ、本読みつつ。
久しぶりに写真展。
佐野久里子写真展「In Situ」最終日、やっと全部見た。
「Love to Eros」知人が参加しているグループ展。煩悩爆裂してた。この前撮らせてもらったモデルさんにプリントを渡して、一安心。ご本人に直接渡すのは緊張するね。
2Bのル・デコジャックって一絡げにしちゃうけど。すまん。ル・デコ上から下まで2BG展。
2階小部屋のモノクロの作品。特に凝った事は何もしていない風の普通の写真。作者さんの出身地の写真か。普通だけど、しかし、ちゃんと見てるところにピントあってて気持ち良かった。
渡部さんのモノクロ2点展示されてるんだが、あそこで展示するの反則だと思う。これは毎度の事だけど。w
久しぶりに渡部さんに挨拶。今回がル・デコでやるG展が最後だとか、近況だとか、いろいろ話す事があるはずなのだが、なんか言葉が出なくて、つっかえたまま帰宅。1回目のG展から社会の様子も激変した。写真環境も変わった。でも、続けてるってすごいなぁ。継続は力なりだな。
ご近所で用事が済むので、あまり出かけないので、久しぶりに出かけた気がする。引きこもり暮らしなので、みんな楽しそうに写真展してる様子を目の当たりにして、ジェットコースターな1日。
今週は何してたんだっけ？思い出すのと、まとめるのが面倒だな。やっぱり、コマメにまとめないと鮮度落ちる。
コーヒーは豆挽いて自分で淹れてるけど、最近、美味しいお茶を飲んだ記憶がない。緑茶、ほうじ茶は切らしたまま。紅茶はティーバッグしかない。この前、中華街で買ってきた中国茶を、久し振りに、それなりにちゃんといれる。うまうま。
仏語のスイッチ入らずで、酷かった。脳みその中から外に出ない感じ。おまけに宿題一個「やり直し！」って返却。物の見事に綺麗に全問間違ってた。ヘタレすぎだ。
体力が落ちてて、5時間以上暗室作業が続けられない。昔は、一晩中プリントした事もあったのに。しょんぼりな気持ち。今年になって急激に落ちてる。去年は、自転車で走り回ってたのに、今、そんな気無し無し。
永青文庫へ春画を見に行く。混んでた。いやぁ、公共の場で見るってすごいよねぇ。
ほとんど着物着てるってのが面白い。脱いでないんだだよねぇ。まぁ、着物はパンツ履かないからねぇ。着物着てた方が凝ってり描き込める、し、デフォルメされる、とは言え、なんつうか、ダイレクト過ぎやしませんか。と、思う。w
小熊英二の「社会を変えるには」面白いんだけど。寝不足の塊なので、読んでるうちに居眠りしちゃって、進まない。
最近、重宝しているイタリアンのお店で、モーニングのサンドイッチをモグモグしながら、お店のお兄さんと話す。只今修行中。普通に働いていたけど、料理の世界が面白そうだと思って、料理学校には行かずに現場で修行する事決めて、5月から料理の世界に本格的に入た。料理学校に行っても、行かなくても現場での待遇に差がないから、料理学校には行かない事に。授業料高いし。とか。
お弁当と朝のモーニングを担当してる。厨房でその日の下ごしらえか、何か仕事の合間にサンドイッチ作ってくれる。お弁当のメニューは日替わりで、来月から新メニュー。朝が、彼の実験の場っぽい。
お弁当の販売が9時からなので、何時に出勤してるのか気になって聞いてみた。朝7時にお店に出勤！超早！でも、仕事、楽しいらしい。若いから寝てなくても修行大丈夫だよね。いいなぁ。
オーナーシェフさん、いろいろチャンスくれるいい人だなぁ。
と、体力落ちまくりのおばさんは、羨ましかった。
時々、ランチに行く中華料理屋さん、時々、厨房のコックさんと、ちょこっと話をするんだが、今日も、少し話をした。日本に来て12年のオーナーシェフさんである事が判明。最初は日本の中華レストランで働いて、独立して、お店を持って、今、3軒店舗持ってる。福島にもお店があったけど、原発から45km,南相馬市から35kmのところで、地震と原発で福島は閉店。日本に12年居るけど、最初のお店は料理を作る事しかしてい無いので、日本語下手です。と、言う。確かに、あまり上手くないけど、でも、通じるし、何かと話かけてくれる。
異国の地で頑張ってる人。
暗室に来るお客さん、みんな写真がんばってる人なので、いろいろ刺激をもらう。店番の役得。店番は楽しい事いろいろあるし、引きこもり生活で、唯一、リアルで話をする場所なんだよなぁ。来年からカロタイプのオーナーが変わる。継続して暗室のスタッフを続ける事も出来たし、場所への愛着とか、友達みたいなお客さんたちとの関係とか、いろいろ考えたのだけれども、オーナー変わると、今までのようにノンビリとやってられないだろうから、12月で店番くんは辞めて1利用者に戻る事にした。なので年末までにプリントできるだけしとかないと。って、追い込まれ中。
うちの暗室もちゃんと使えるようにしないとね。
学者の会のシンポジウムに行く。シンポジウムに行くなんて何年ぶり？こんな日がやってくるとは思わなかった。ちっと、勉強モード。政治家の話は聞いてみた、ので、次、学者の話。学者の話をタダで生で聴ける機会はそうない。
開始の20分くらい前に会場に到着。巨大な階段教室ホールがすでに満席、下から上まで空席なし。ステージまん前の空いてた関係者席に座れてラッキー。1300人〜くらいの参加者だったらしく、立ち見の人も居た。
その世界での有名らしい学者さん、満載。学者の会の先生たちは、SEALDsの国会前のデモでスピーチを聞く。学者の名前を知らないから、なんかその世界ではスゴイ人らしいくらいしか知らない。だから彼らの業績を知らないまま話を聞いた。なんと無く知ってるのは、小熊さんくらいだよね。栗原さんが、名誉教授になっててビックリした。
一般に開放されていたシンポジウムだから話す言葉は分かりやすいかった。難しい事もなかった。面白かったし、ちゃんと学問してきた人の言葉は深いなぁ。と、思った。一応、大学でてるのに、そんな感想を持つくらいアホ学生だったわけです。(^^;;
学者が路上に出たり、研究室の外に出てきたのは、彼らもいろいろ問題を感じていて、いろいろ考えていたって事、いろいろ団体を作ったりしてた事、言論空間 が狭まっているとか、労働環境がよくないとか、彼らも閉塞感とかあったんだろう。台湾のオキュパイの影響もあるようだ。
樋口陽一さんは、別格扱い。先生の先生みたいな。確かに一番長老。国会前でスピーチした時も、近くに居た若い男の子？が、警官がうるさくてザワついて聞きづらい状況に、「樋口陽一先生のありがたい言葉を聞け。」とか、言ってた。憧れの先生で、そういう存在な人なんだろうな。
小林節さんが、登壇すると、「待ってました！」と、掛け声がかかる。真打登場か？その気持ちはよく分かる。節さんかっこいいからね。
小熊さんが、世界的に共通な側面と日本固有の点を、まとめてくれた。問題点、今後の運動の落としどころなど。彼が、学者という立場でブレずに話す様子が、また、際立つ。
クールに学者だが、彼は研究室に居るだけじゃなくて常に外に出てるね。
それに対する、中野晃一さんの、熱い話っぷりも、また、よし。
SEALDsが活躍して運動をカッコよく視覚化して「場」を作った。この功績はすごいよね。
SEALDsの大澤さんのスピーチは、いつも心に響く。何だろう彼女のスピーチの強さ。
同じくSEALDsの奥田くんの、発言が、また、いい突っ込み具合というか、絶妙だ。彼は、本歌取りが上手いし、ポジティブなイメージを作る。
ジュンク堂の「民主主義フェア撤去」の問題から、思い出した事。
以前、ニコンサロンであった、従軍慰安婦だった女性のポートレイトの写真展が中止されそうにな事があった。（大阪の展示は中止になったんだか？）いま、あの事があったら、私は、どうするだろう？と、ちょっと、考え直し中。
その時は、別に行動しなかった。ニコン不甲斐ない、くらいな気持ちだった。写真展見ても、「え〜。これで中止ってヘタレてる。過去は写真に写らない。」と、思ったような。気がする。
「私は、共産主義者ではないから何もしなかった、そうして、気が付いたら…。」って事にならないだろうか？とも考え中。
友人と話す。写真の友達で、いつも写真の話ばかりだけど、今日はめずらしく、ここんとこ社会が厳しい話。30, 40代の友人たちが、忙しいこと。派遣してると不安定。お金も時間もない。休息も不十分。好きな事に費やす時間がない。何か変、気持ち悪いと思っても、それを考える気力と体力と時間がない。当たり前の生活をする事が難しいって話をする。
私は、まともに働いてないから貧乏だけど今の所時間はある。なので、デモやら集会やら行く事ができる。どっちかって言うと自分にできる事は、そのくらいなもんだという気持ちがある。
前回のポストから何があったのか、思い出してみるが、どれも1週間程前だとは思えない程、昔の出来事のような気がする。
日曜日、渋谷ハチ公前のSEALDsの街宣に行き、すし詰めになる。I am not ABE の古賀さん、野党5党のスピーチ聞く。「野党は共闘！」って応援。SEALDsのメンバー、T-nsSOWLのスピーチ良かった。 スペシャルゲストがスチャダラパーで、どびっくりしたんだ。
月曜日は19日で、安保法（案）に反対する国会前のデモだった。9時くらいまでやってるだろうって思い込んで、国会前に到着したら終わってた。石垣の所に座って話し込んでた人に聞いたら、「1時間くらいで終わっちゃったんですよ。」って、教えてくれた。なので、また、来月。
フランス語の落ちこぼれ具合を妹に心配＋呆れられる。
友人の写真展オープニングへ。最近、涙腺が緩いので大泣きする。決断せねばならぬ時がやってきた。胃が痛くなる。
ちょっと気分転換に中華街へ。珍しくお土産物屋を除く、パンダ物が増殖していてイマイチ面白くない。パンダグッズかわいいけどね。昔ながらのチープなお土産物屋が減ってつまらん。最近、美味しいお茶を飲んでいないので、悟空で龍井茶と東方美人を調達。
ジュンク堂渋谷店「民主主義フェア」を一時中止にしているって事を知る。自粛か弾圧か？本当の所はよく分からないし、両方かもしれないが、表現の自由を侵害する圧力には抵抗して欲しい。偏向しない物など無い事を一番知ってる人たちのはずだ。
ネガが薄くてどうするかなぁ。ってカット。コントラスト変えてプリントするって事をやってみたくなる。黒、ちょっと甘いか？ 不自由で自由な写真は楽しい。自己満足。で、どういうプリントにするんだか。
ちょっと今週はしんどかった。C'est une mauvaise semaine.
路上に出てみて「無いなら作ればいい、終わったのなら始めれば良い。」を、教えてもらったような気がする。ヘタレだから、すぐ落ち込むけど。