ネットに繋がるものは持たずに、原美術館へ田原桂一の写真展を見に行く。プリントがマジ好みなので、会場をグルグル上行ったり下行ったり脳みそくん大喜び。ここんとこ大御所写真家の展示を見る時の癖なのだけど、ピントの場所を「あぁ。ソコですか。」と確認する。ショップで写真集買いそうになったけど図録でがまん。
品川から美術館へ行く途中にあるスペイン料理屋と思しき店のランチで生姜焼きを食べる。ちと味濃かった。前菜はヨーロッパ風久しぶりで美味しかった。ふと、最近ヨーロッパ的な物を食べてない事に気づく。
歩きながら、ふとシャネルの香水のCocoの匂いを思い出す。なんでだか不明。感覚と記憶の関係が気になる。
編み編み病が今年も発症したので浅草橋の手芸屋へ。棒針を数種類調達、毛糸も欲しくなるが去年買いだめしたのあるから冷静になる。写真道具に比べて単価が安いので罪悪感少なくて助かる。
シャツのボタンが取れて行方不明に。手持ちのボタンが幾つかあったはずだが行方不明でわからず、手芸屋で似てるボタン探す。ボタンの色と、糸の色を変えてみる。
風呂場が寒くてフィルム現像する気力無しで、タンクと薬品持ってカロタイプにフィルム現像しに行く。銀塩作業に特化されているので動線に無駄無く「使い易いわぁ〜。」フィルム乾燥機もあるから休憩しつつ待てば出来上がり。ベタ取って作業はかどる。
喫茶店で休憩。隣のテーブルはリタイヤしたエンジニアと思しきおじいさん3人組。…ユーザーが、システムがガラッと変わって、Fortran…、カード、ひっくり返す、プログラムわからなくなる、テープ…そりゃ博物館級の話では？と、少し耳ダンボになる。私がSE始めた頃は、フロッピーディスク、テープが現役の最後の頃かな？あれはいつごろまで使ってたのかな。記憶が曖昧だ。
キム・ジウン監督「密偵」を見る。映画は少し引いた絵が欲しいなぁ。風景との距離感が近いからテレビドラマっぽく見えてしまうのが残念なような？逆に、テンポが速くお話はクリアに進むドキドキもあるし、追い詰められる感じはみっちりとある。韓国の映像作品の拷問シーンは容赦無い感じがする。さて、これ、どこでひっくり返されるんだろうと思ったら、ホントに最後の最後に、あぁ、やっぱりそうきましたか。で、あった。
横浜に行ったついでに、ふと、石川町より先に行った事がないと思い立ち、根岸線を大船方面へ。GoogleMap見ると湾岸って感じで期待高まる。どこで降りようかワクワクしてるうちに大船に着いたら残念だなと、途中の新杉田駅で降り、横浜シーサイドラインに乗り換える。さらに何処で降りるかワクワクするうちに、気になる風景見つけて幸浦で衝動下車。
海岸目指してひたすら歩く。工場やらゴミ処理場とか乾いた風景に楽しくなる。さらに海岸をひたすら南へガシガシ歩く。海風冷たくて嬉しくなる。知らない殺風景と海風で生き返る。行き止まりはヘリポートだった。目の前でヘリが飛び立つのを目撃。その向こうには見覚えのある「SUMITOMO」の文字。第二海堡に行った時に船に乗った八景島だと気がつく。
行き当たりばったりの散歩はトイレに困るよ。前に、成り行き気分次第で、穴守稲荷から羽田まで歩いたら、途中、何もない。お散歩ハイになって、ひたすらガシガシ歩くから引き返す気にもならないので、必死で我慢、人間の尊厳を保てないレベルでやばかった。やっとたどりついた旧国際線ターミナルのトイレに駆け込んだんだよね。
風邪ひいたりで行くのが今頃になった「ブレードランナー2049」。客層は学生〜中年おじさん、おばさんと幅広いのが興味深い。
よくできてる。前作をイメージさせるシーンを各所にちりばめ、「ふたつでじゅうぶんですよ。」を語る元祖オタク世代を黙らせつつ、前作の構造を借用して破綻なく新しいお話を作るのは大変だっただろう。監督さん偉い頑張ったなぁ。「2049」は、オリジナルからコピーした遺伝子を持つKのようだ。伏線張りまくってるっぽいから、さらに続編作るつもりなんだろうね。
オリジナル「ブレードランナー」が公開されて30年以上の年月が過ぎての続編。映画の中も30年の時間が流れていた。デッカードは老人になりつつあり、小娘だった私はおばさん真っ只中。
オリジナルを最初に見た時の記憶を呼び出す。友達の部屋でビデオで見て、あの時もラストシーンで泣けて、あの部屋はもう無いだろう、その友人とは喧嘩別れしたままで、「2049」を見ないで人生を終えたヤツは幸か不幸かどちらでも無いような気がしたり、自分の中身が変わらないまま体だけが老化しており、作品について考えていたつもりが自分の記憶をズルズルと引き出しながら、この映画は鏡か？と、思う。
劇場を出て入ったスパゲッティー屋は、古いアイドルの曲が流れていて、30年前からあったかもしれない。
パトレイバー劇場版1作目のDVDを中古屋で発見。2作目の方が好きなのだが「ウホッ」っとレジへ。これで、いつでも後藤隊長に会える。久しぶりに見ながら「後藤さん、首相やってくれないかなぁ」。
1:11あたりの後藤隊長
その時は、俺たちが犯罪者さ
ただし、何もせず手をこまねいていて被害が現実のものとななってしまったら、やっぱり俺たちは犯罪者だ
どっちがいい？
それに、俺たちには元々選択肢の余地なんて残されちゃいないのさ
…
どっちに転んでも分のない勝負さ
金曜日の万葉集講座「紫野ゆき標野行き…」あの超有名な歌を解説。最近の研究結果で歌の解釈をドッカーンとひっくり返して、「お〜」となる。ちなみに、額田王は生涯、大海人皇子（天武天皇）の妃であったそうな。
笠原美智子著「ヌードのポリティクス」読み終わり。笠原さんのレビューを一度だけ聞いた事ある。その時、とても攻撃的な印象だった。「なんで、そんなにトゲトゲしいのか？」と、思ったが、この本読むと、「あぁ。」と納得する。引用されている作家デヴィッド・ヴォイナロヴィッチの作品が見たくなる。
午後から晴という天気予報だが、午前中しっかり雨だったから致し方なく傘さして都写美へ。
「長島友里枝 そして ひとつまみの皮肉と、 愛を少々。」やっぱり何かが引っかかるというか、イマイチ引っかからないというか。
総合開館20周年記念 TOPコレクション 平成をスクロールする「シンクロニシティ」今まで好きじゃなかった志賀理江子の作品にシンクロする。「わゎ。それは見てはいけない物を見てしまった」的な何か。
都写美出る時には晴。天気予報大当たり。光が透明で綺麗だった。傘が邪魔だなぁと思いながら渋谷へ。
ル・デコへ、2Bグープ展「Last Legend」、ル・デコは小綺麗になってた。
都写美で写真見てから2BのG展を見ると、安心するというか素っぴんの写真という気がする。素直に楽しそうだ。今まで、そんな事を思った事なかったけど。仕事の忙しい合間を縫って作品作ってる人たち、死なないか心配である。例によってぶっちゃけてしまったり。写真の話をしたり、久しぶりな方に会ったり、やっぱりカメラの話をしていたり、渡部さんは楽しそうだったり。
この1,2年、感度が落ちて停滞してるので「ただシャッター切れば良いじゃん」って自分のおケツを叩き中。
安売り眼鏡屋のメガネは、歪みが酷くて色収差も少しあるっぽくて、処方箋どうりに作られているか眼医者で確認。処方箋どうりなのだが歪んでるの気持ち悪い、一言で言うとプラスチックのおもちゃレンズをかけてるみたい。結局返品返金してもらった。
そのまま、前にメガネ買ってた店に行く。店員さん、私を覚えていてくれて、おまけに買ったメガネのデータも残ってた。ひと昔前よりレンズの性能が上がっていて、前の価格とほぼ同額でランクアップ。フレームは手持ちのがいくらでもあるので、使わないメガネでレンズを入れ直してもらう事にした。
夜、パク・ミンギュさんのトークショー行く。見た目がロッカー？みたいなので声大きめの人かなぁ。と想像してたら、全然声小さかった。で、シャイなのかな？とも思ったが、よく話す人。韓国文学のファーストコンタクトが「亡き王女のためのパヴァーヌ」だったので、会場の最前列で作者本人にかぶりつきで見られて話聞けて、嬉しかった。翻訳家の斎藤真理子さんの韓国文学についてのコメント
韓国文学には私小説はない
オレ語りをしていても大状況がついてくる
それを盛る器である
韓国文学が好きになったのは、そうそう、そうなんだよ！社会が見えるというかちゃんと書かれているんだよ。最近、日本文学を手に取る気にならないのは、それが希薄だから。もしかしたら、「◯◯に政治を持ち込むな」というのと関連するのか？そんな事を頭の隅でちらりと思ったり。
視力が落ちてるっぽいので免許更新できんかも？と、眼医者で検眼して安売りメガネ屋でメガネを新調した。が、なーんか、垂直と水平が樽型？っぽく歪んでるような？ 前のメガネがちょっと湾曲してたから、その反動？ とりあえず免許更新できたけど、疑問なので眼医者で確認してもらおう。
オペラシティーで「単色のリズム 韓国の抽象」を見る。地下鉄の駅で、この展示のポスター見たとき「何を電気泳動したの？」とか思った。こういうのすごい好みなので会場をグルグルしたり、マジマジ見たり。メガネ新しいから見える感じではある。
はなみず、咳は徐々に収束中。明日から通常営業。目覚まし時計が壊れかかっているっぽく、起きられないとヤバイので、これも新しいの調達。
1ヶ月以上更新していなかった。脳みそくんが劣化激しいような気がしている。感度が鈍くなってる。短期記憶がヤバくなっていて考えが留まらないような？
この間、何があったと思い出してみるが、選挙あったよね？ 枝野んの演説がかっこよくて泣きそうになった。生で不破さん見る。演説自体が歴史だった。雨続きで台風来たよね？ かっこいいシャツを調達した。へなちょこカフェした。韓国料理教室で蒸し餅の作り方を教わったような？ ハン・ガン著「少年が来る」、木村元彦著「橋を架ける者たちー在日サッカー選手の群像ー」を読んだ。韓国ドラマを着々と見てる。カフェを見つけたら入る。万葉集講座に出席し、日本の外交音痴は今に始まった話では無いらしいという事が判明。餃子山盛り食べた。ユッケジャン作るもスープの取り方がイマイチ。1年ぶりの友達に会った。実家に行った。眼医者で白内障の検査した。歳とった。バイト休みで夜遊びやらするつもりが風邪で計画倒れ。枕カバーを作った。出版されてから20年は経ってると思うけど岡崎京子「ヘルタースケルター」調達。これ以外の作品は持ってるのに、なぜかこれだけ買わずに読んでいなかった。山本直樹「夜の領域」「破壊」エロ漫画ってのとはちょっと違う。Linkin Parkの次に調達したP!NKが気に入りヘビロテ。
東近美でロバート・フランク見る。ロバート・フランクの写真集を出版した元村さんのコレクションを東近美が収蔵したもの。都写美じゃないんだぁ。と、ちょっと思った。
津田青楓「犠牲者」が展示されてた。2年ぶりに見る。この国はどうなっちゃうんだろう、と、漠然とした不安は大きくなるばかり。
