山岡幹郎さんの写真展「韓國幻視行」を見に行く。
場所は、ソウルの韓江の南側の永登浦区にあるAzit。オーナー夫妻は二人とも写真家。
山岡さんとは直接お話しした事は無いのだが、韓国の書籍、翻訳本を扱ってるチェッコリのキムさんに誘われて韓国行く理由ができてラッキーと誘いに乗る。山岡さんは、チェッコリのイベントにいらしてた記憶がある。高校の教師をしつつ写真を撮っていた作家さん。今は教師を辞めて作家活動に専念している。
韓国のいろいろな風景を展示していたのだが、私は、ソウルのストリートスナップが好き。こちらをさらに開拓してほしいと思う。
トークショーもあるから参加しませんか?と、誘われるも、韓国語わから無いじゃんって躊躇していたらキムさんが通訳をするという事で安心して参加する。
前半は経歴と開催の経緯、作品が作られた過程、撮ったときの様子を作家が説明するトークショーなのだが、後半の質疑応答が日本と違うっていうか、すんごいみんな質問する。時間延長するくらい活発。日本のトークイベントってあまり質問無いもんね。公共の場で発言することがこの国の民主化を支えてる一つの要因だろうなぁ。表現の自由を確保してる。と、漠然と思う。
イベント終了後の話し込みモードでは写真の感想だけじゃなくて、社会問題やら民主化も話題になる。まさか沖縄の基地問題が韓国のソウルの写真ギャラリーで話題に上るとは思いもしなかった。韓国の写真業界の人たちは日本の事を、こちらが思うよりよく知っている。
この前、地方統一選挙で遭遇した男性が韓国で嫌な思いしたとか言ってたけど、日本のビジネスマンで韓国に行って嫌な思いをする人は、多分、日韓の歴史を意識せずというかこちらが加害者である前提を考えずに発言して、叩かれるんじゃないかな。大日本帝国がやらかした事を民間レベルで謝罪する必要は無いけど、そこの前提を無視して発言したら怒るの当然で、他の話が何もできなくなる。