前日に一日中立ちっぱなしで展示見て、カメラも持ち歩いて背中と腰がパンパン。朝ごはん食べにホテルの食堂に行ったら激混み。もたもた準備して出発予定時刻を遅延する。
Day 2:豊田
世界のトヨタの生誕の地なので、道路の舗装がめっさ綺麗、かっこいい都市とか、さすがトヨタ!じゃ全然なくて普通の地方都市であった。「トヨタはどケチで法人税払ってないからな…」と、勝手に納得する。
「Dig Your Dreams.」:トモトシ
「革命は抽象である」:レニエール・レイバ・ノボ
実際にある彫刻の部分を強調してみせているのだが、自分が大きくなったのか小さくなったのか、高いところにいるのか低いところに居るのか、不思議な気持ちになる。
「Shylight」:スタジオ・ドリフト
トルコキキョウの花みたいな。スカートをひらひらさせてるみたいな。素直に可愛い美しい。
「反歌:見上げたる 空を悲しもその色に 染まり果てにき 我ならぬまで」:高嶺格
廃校になった高校のプールの床を剥がして直立させた作品。個人的に「プール剥がし」と読んでいて、今回のトリエンナーレで推しの作品の一つ。 プールに降りることができて解説なしに単純に空っぽのプールを丸ごと楽しめてめっさ面白い。奥行きと高さを実感できる構造が楽しい。
同じ作家さんの豊田市美術館の中にある展示「NIMBY (Not in My Back Yard)」とは対照的と思ってたら、単純に楽しいだけではなかった。
こちらの記事「あいちトリエンナーレ リポート 豊田市美術館・同市駅周辺①」に解説があった。
「高嶺格作品解説の歌一首 井に短歌 荒木瑞穂(歌人)」と題されたプレートは気がつかなかった。なんかすんごい残念な事をやらかした気がする。太陽がいじりじりしてたからだ。暑さのせいにしよう。
この高校の敷地に博物館建設予定らしく、この作品が残るのかわからないけど、床を剥がせるプールなんて滅多にないから、これはぜひとも豊田市で買い上げて美術館か博物館のコレクションに加えて欲しい。トヨタがババーンと資金を提供してくれたら良いんじゃないかな。
「旅館アポリア」:ホー・ツーニェン
今回のトリエンナーレで推しの中でもイチオシの作品。これを見るために豊田まで行く価値があると思う。
シンガポールの作家の作品で日本のことをよく調べてある。
日本人の作家が作っても良さそうな内容。
展示会場の料理旅館喜楽亭の説明。ここで宿泊した草薙隊という特攻隊の部隊のこと。
京都学派の哲学者の変遷。
政府のプロパガンダを拡散する作品と作家。
戦後の戦争の影響。
これらをリサーチしたことを映像にした作品。ドキュメンタリーでは無いのだが、調査の過程が往復書簡の形になっているためにドキュメンタリーっぽさを醸しており、使っている動画は当時作られたアニメや小津安二郎の映画を加工したもので、視覚的にも面白い。見せ方も良かった。12分の映像を7本を見るのに退屈しない。近現代史を知っていたら楽しみ倍増かもしれない。
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