正直、これまで、ドケチの愛知で芸術とか本気でやれるのかなぁ。くらいの距離感であいちトリエンナーレって全然興味なかった。そしたら、監督の津田大介さんが参加する作家を男女半々にします。って言うのを聞いて、そのやり方を支持すると言う意味でチケット発売を心待ちにして速攻で購入した。夏の名古屋は暑いので涼しくなるのを待ってた。
そしたら展示作品の一つ「表現の不自由展・その後」が右翼政治家の物言いでネットで炎上して脅迫まで来て、安全確保がむずかしいという理由で公開中止になる。行政に居る政治家の物言いは検閲だし、憲法に違反してる。で、参加している作家が展示を辞退、変更を申し出ているので早く見に行かないと展示が歯抜けのようになって見られなくなるかも。と、大急ぎで行くことにしにした。見に行った8月16日の段階では3つの展示が公開中止。8月17日には9組の中止、変更も決まったようだ。主催は、本当に大変だろうな。
実際に見に行くと色々な作品があって、すごく楽しいので行くのオススメする。
金曜日の午前中のバイトが終わってから、東京駅に直行する。名古屋の展示会場が3カ所と豊田会場の全部見るにはギリギリの時間と思われ、休憩して少しノンビリしたいのだが休む間を惜しんで新幹線で寝ることにする。勢いで名古屋行きを決めたのでお盆で夏休みピークである事をすっかり忘れてた。東京駅激混みだけど、すぐに乗れる新幹線は指定席を確保できた。東京駅から新幹線に乗るのは出かける気分満載で東京を離れるのは嬉しい。
以下、面白かった展示など。
Day 1:名古屋
愛知芸術センター
広くて展示がたくさんあるので体力勝負だが面白いので疲労を忘れて見てしまった。
ジェームズ・ブライドル
地上の入り口で迎えてくれる作品。グローバルホークという無人偵察機をかたどった作品。でかいよなぁ。ググったら三沢に配備されてるらしい。
「ステージの幕」:ピア・カミル
収集したバンドTシャツを縫い合わせて大きなタペストリーのようにした作品。
入り口入った正面の吹き抜けに展示されている。
使われたTシャツと作品のサイズに圧倒されて、うわぁって楽しくなる。
「孤独のボキャブラリー」:ウーゴ・ロンディノーネ
いろんなポーズのピエロがたくさん床に居流のだが、どれもなぜかどれも顔に少し汚しが入ってる。隣に座ってみたり寝転んでみたり顔を見つめたりする。
マネキンのピエロなんだけど形が人そっくりで動き出しそう。手袋をはめているんだけど手の骨が浮き出るように作ってあるので本当に人の手のようんだよ。
この人たち閉館して消灯したら動きだすに違いない。
うちに一人居たらいいな。
「2と3、もしくはそれ以外(わたしと彼女)」「Laundry」:石場文子
写真の作品。被写体に縁取があるのだが、ぱっと見写真に縁取りを描いた?と思ったんだが、どうも被写体にリアルで縁取りをしてあるっぽい。
「モダンファート 創刊号 特集 没入感とアート あるいはプロジェクションマッピングへの異常な愛情」:伊藤ガビン
色々な記事を載せてる雑誌のように、色々なものをプロジェクションマッピングする。笑えたり視覚も楽しい。酔い易い人注意なものもある。
「ラストワーズ/タイプトレース」:dividual inc.
展示されてたモニターに表示されてるのは、10分で書かれる遺言。読んでると身につまされる。 正面に置かれたMacのキーボードは自動演奏ピアノみたいに勝手にタイピングされる。遠隔操作でタイプしてるみたいに感じる。 実際に遺言を募集している。 #10分遺言
「tsurugi」「peak」:今村洋平
シルクスクリーンで印刷物を作るのではなく立体物を作ってる。 いや、気力と体力と持続力が、これヤバイでしょ。
「ラヴ・ストーリー」:キャンディス・ブレイツ
LGBTの人などなどをインタビューしてる動画。日本語字幕付き。
他に長時間の動画が展示されていたけど現場で全部見るのは数日かかると思われ。とりあえず公開されてるサイトから見るのがいいかもしれない。こちらは英語。
「Woodstock 2017」:加藤翼
体を自由に動けないようにして楽器を演奏する。バンドの様子の映像。 最初、笑ったが、笑ってるうちに、笑って見ていいのか?と、落ち着かない作品。
「43126」:タニア・ブルゲラ
体験型の作品で、体験時間が決まっているので実際に泣く事はできなかったのだが、一瞬、「催涙弾の疑似体験か?」と、思ってしまった。
違うんだけど。フランスのGilets Jaunes、香港、あっちこっちでデモがあって、催涙弾がバンバン発砲されてるから。
「パブリックスピーチ・プロジェクト」:高山明 (Port B)
全部聴けてないのだけど、柳宗悦『朝鮮の友に贈る書』を聞いてみた。
モニターに文字列が表示されヘッドホーンで朗読を聞く。
柳宗悦の朝鮮文化LOVEはすごい。
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