なんと、時間のかかったことよ

久しぶりに写真展を見に行く。

新宿の駅降りてベルク覗いたら比較的空いてたので、まず、おやつ。

山下恒夫写真展「続 島想い－shimaumui continued」＠コニカミノルタ
最近、写真、全然見てなかった。この写真展、良かった。島の日常。劇的な事が起こらない写真。幸せな写真。いたってシンプルに美しい写真。The 写真。安保法案でザラザラした空気の中にいると、ちゃんとした日常のありがたさが身にしみる写真。17日までやってます。普通の写真を作りたし。

東京堂書店に寄る。
ちょっと勉強しないと？って思って、とりあえず幾つか新書を。木村草太、小熊英二、鷲田清一。
「500の自画像」PHAIDONのチビ本。自画像ばっかり。終わりの方にロバート・メープルソープもあるが、健康な時の彼のセルフポートレート。エイズ発症してドクロの杖持ったヤツれた写真の方じゃないんだ？って、思った。が、とりあえず、ペラペラ見るのに良い感じ。

安全保障関連法案に反対する学者の会の代表としてスピーチした、早稲田大学の憲法の先生、名前わすれちゃったけど、「これで30年飯を食ってきました。」とか、言った。あ。検索したら出てきた。水島朝穂さんだ。このスピーチのせりふ。

「憲法やって33年、飯を食って来たが、今日、初めて憲法って何だって分かった。これなんですよ」

 小学生の時に憲法の

第二十一条 　集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
　検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。

コレを武器に闘ってこいと、手渡された。それから、もう、かなり長い時間が経っているし、その間それなりにいろいろな事をしてたはずだけれども、国会前のデモに行くようになって、やっと、頭じゃなくて「表現の自由って、これなんだ。」って、やっと体に染み込んだ気がする。

表現しなくちゃって、肩に力入れる必要は何もなかったんだ。すでに、人生半分以上終わってるよ。

デモ用にチビ拡声器を調達しようかと思ったけど、カメラ持って拡声器使えないなぁ。ってわけで断念。でも、ちょっと欲しい。おもちゃのような拡声器。