週末、京都グラフィーとKG+に行って来た。今まで日本になかった内容のフォトフェス。ワークショップ、トークショー、展示。これにレビューがあれば完璧!京都だから成立するイベントだと思う。初回なのでとにかく見られるだけ展示を見て回った。友人達の話を聞くとトークショーも聞きたかったと思う。地元ならトークショーに行くけれども…。
↑パリ仕様のバス停には、京都グラフィーのポスター(左)が貼ってあったりする。(しかし、今回コンデジの写真が全て、かなり右下がり。)
金曜日、カロタイプの暗室番をボスにお願いして東京を脱出。やっぱり東海道新幹線で出かけるのはワクワクする。京都駅で深呼吸。東京を脱出すると深呼吸ができるようになる。
ホテルにチェックインした後でバス路線図入手。パスをもらいに京都文化博物館に行く。で、展示会場の所在地のマップも入手。フォトフェス現地入りしたら一番にやらなくちゃならない事。
三条イノダの丸いカウンターで、おやつしつつ巡回ルートを組み立てる。ついでに京都の人達の会話にも耳をそばだてる。面白いというか興味深いというか、やっぱり何か自己主張をしている。落ち着くー。
二条三条あたりを少し歩いて、10年のブランクを少し埋める。気になる洋服屋さんを見つけてしまい、かなり困った。八坂さん→本屋→KG+のオープニング。KG+に出店している作家さんとか京都のギャラリーの人やら、「初めまして」な方。「久しぶり!」な友達と会って、「あれ?京都に居たの!!」と吃驚したり。いろいろ話をしたり。飲み屋さんへ移動、終電のがした初対面の女性とホテルで話し続け。0日から濃厚。
土曜日、京都駅のバス停がめちゃ混みで、予定より1時間程出遅れる。京都グラフィーの会場とKG+の会場を北東から順番に巡る。好きだなぁって思った展示は、アンスティチュ・フランセ関西で展示している小野規さんの作品と、ARTZONEでグループ展しているアルル国立高等写真学校の卒業生の展示。アルルの写真学校の展示で初めて印画紙にプリントされた写真を見たような気がする。特にプリントの種類は明記されていないので、実の所はわからないのだけれども。そのくらい展示されている写真はインクジェットって感じなんだよね。
有斐斎 弘道館で展示していたニコラ・ブーヴィエ。写真よりも写真に付けられていた文章が興味深い。
途中、友達と合流して展示を回りながら、お茶などし、写真の話をしたり。小野規さんのオープニングで、また、友達とあれこれ話し、小野さんの作品作りの話も聞けて、自分の最近の写真について話してみたり。突っ込まれたり。これまたみっちりな1日。去年の大坂に続いて、「東京は日常だからみっちりじゃないのか?」「京都濃いなぁ。」って思う。
友人と待ち合わせ、うどん屋さんに連れて行ってもらう。みっちりな1日でぐったりしていたので、美味しいうどんは嬉しかった。終バスでホテルに戻る。
日曜日。ケイト・バリーのWSからスタートなので遅刻は厳禁。昨日の教訓を生かして、早目に出た+地下鉄を使う。ケイトさんはWSするの初めてだそうで、緊張しているとか言っていた。(通訳付き)途中、どんどん質問OKだったので、作品の説明とか撮影時の事をアレコレ聞く。参加者のモチベーション高くて、いろいろ質問出たし。これが良かったかな。
そのあと、ハッセルのカメラでポートレイトを撮ってもらうand参加者同士で写真を撮る。ってのをする。ハッセルを使ってみましょう的な時間で、撮影WSとしてはきっちりした内容では無かったけれども、人が撮影するのを見るのは面白かった。画像データはモノクロTIFFファイル1つで120MB。撮影時はMacにワイヤードで使う。つまりは、スタジオカメラ状態って事ね。結構重い。
ご飯食べて→展示巡り。
NUNITÉで展示していた荒川こうすけさんの展示が好きかな。カフェでのんびりしたかった。
KG+は展示会場にカフェって多いです。スペースは大きくないけれどギャラリースペースと客席が別れている。カフェで展示していても見やすい事が京都のギャラリーカフェの特徴かも。
京都グラフィーの展示会場は、カフェじゃなくて茶室だったりする。ライティングの設備が無いので、当然、明かりは陰翳礼賛モード。和紙でデフューズされた、やわらかーい光で写真を見るわけです。つまり、写真を見るには向かない。けど、場所として面白いです。
KG+見たいのあったけど展示会場の店が開いておいらずガッカリする事もあり。「あれ?え?お店やってるって書いてあるけど…」「ココはパリだ」と思う事にする。
夕方、友達が美味しい中華屋さんに連れてってくれて、旨々チャーハンやら水餃子食べて急いで京都駅にたどり着き、帰宅。今回は、全く観光できず。鍵善にも行けず。でも、1週間くらい過ごしたような密度だった。西の方が面白いねぇ。