さるぢえブログ

寒くなってきた、晩秋もそろそろ終わるのかな

昨日、白岡さんと写真のセレクト大会。
例によって白岡さんが選ぶカットには意外なものがあったり、本人がお気に入りのカットをあっさり”ボツ”にしたり。「えー！それダメですか！」「なんでこの写真がそんなに良いのかわからんね。」というやり取りを何度か繰り返す。約300カットのワークプリントから70カットにして50カットにして最終的に30カットを採用。選外通告された本人お気に入りのイメージは復活をチャンスを狙っている。にしし。

今日は、週末に出かける計画を立てる。カロタイプのレイアウト変更のお手伝いとか。穴ポコあいたジーンズの再構築とか。

明日からパリフォトが始まる。来年は行く。会場にたくさんのブースができていてすごい。日本のアートフェアが霞んでしまうよ。

織物かクモの巣のような

長い作品じゃないけれど、なかなか読み切れなかった「からくりからくさ」やっと読み終わる。
バタバタしていて落ち着かず、装丁が気に入って高遠まで買いに行った本なので無造作にリュックに詰め込む気になれず、というのが原因なんだけどね。
携帯電話もインターネットも無くて電話と手紙の世界の話だから、ネット漬けの生活をしているとそれだけで少しおとぎ話のような気がして来る。Wikiによれば1999年に新潮社から出た作品だから電話と手紙の世界というのありだっただろうな。個人的にはネットでホームページを公開しはじめたのが1996年末で、ネット漬けが加速したのは多分この10年くらいだけどね。

そんな瑣末な事は置いておいて、色の名前が沢山出て来る。頭の中で想像するだけなんだけど美しい感じだ。そこにいろいろな思いがからまって本当に織物みたいな小説だなぁ。最後に”火”でリセット再生。正しいね。以下、作品の中からの抜粋。

 呪いであると同時に祈り。憎悪と同じくらい深い慈愛。怨念と祝福。同じ深さの思い。媒染次第で変わっていく色。経糸。緯糸。リバーシブルの布。
一枚の布。
ひとつの世界。
私たちの世界。 

 こんな風に写真を組めないだろうかと思ってしまうよ。

お天気の良い日にもう一度くらい高遠に行ってみようと思う今日このごろ。ちょっと遠いけど出かけたくなる理由の１つに、実は、東京を出ると深呼吸できる気がするってのがあるんだよね。

くすぐったい感じ

午後、2Bに行ってお茶する。写真集を出版した保坂さんも師匠とトークショーの打ち合わせにやって来て、写真やらカメラやら写真の周辺のあれこれを話しまくる。保坂さんの写真集「Burning Chrome」がめちゃくちゃかっこいい。紙がピカピカで肌触り最高。11/20のトークショーにも行きたいのだが、カロタイプWSと日程がかぶりまくりなんだよね。

指先がガサガサになってきたよ

1日中UAを聞いていたら、それ以来UAに占拠されているような気がする。「ランドリーより愛を込めて」が浮かんで来る。

国立近代美術館の写真コーナーがヌード写真特集で気になったのメモ

• ルース・バーンハートの四角いダンボールに入った女性。ぽわわーんとしたフィルターをかけたような柔らかい写真。実物見ないとわからものだねぇ。
• アーロン・シスキンの作品は、木漏れ日の下で撮ったのか？ですが、好きな種類の写真であるけれども、シャドーの情報がもう少し欲しいなぁ。
• 植田正治の砂漠シリーズの写真だが、日本女性ののっぺりした背中が思ったよりエロいというか悪くない。
• スティーグリッツが恋人のオキーフを撮った写真。シャッタースピードが遅いためか？少しぶれているのが好い感じ。手の写真も美しいと思う。
• ハリー・キャラハンのエレノアのヌードのシリーズ。窓からの光がキレイ。ベッドの上よりもハイライトな窓に目が行く。
• 細江英公。薔薇刑。三島由紀夫ってズングリした感じでお猿みたいだなぁ。それでもモデルにしたい魅力が彼にはあったのかなぁ。

カロタイプWSで、かなり久しぶりに写真を見せる。ちょっと緊張していたand雨が降るっぽくて自転車乗れない感じだったので、ヨウジで戦闘態勢モード。体重を落としたから久しぶりに巻いた巻きスカートが巻けて嬉しい。そうそう、せめてこのくらい巻けないとねぇ。セレクトの幅が広がったらしいのだが、本人は良くわからない。核になる10点の写真のうち2点にダメだし。本人、かなり気に入っている写真に限ってダメだしだよ。毎度の事だけどね。
写真のセレクトは後日改めて白岡さんとセレクト大会を開催する事に…。ふふ、白岡さんがどういう写真を良いと言うのか楽しみだな。

本を買いに、ちょっくら高遠へ

竹尾ペーパーショーで見かけた本が欲しくて、昨日、高遠へ行ってきた。中身は文庫なんだけど、装丁が素敵だったので、どうしても欲しくなったのだ。高遠のブックフェスティバルで作られた特別な装丁の本なので高遠に行けば手に入るんじゃ？ちょうど「本の街」というイベントもやっているし、ついでに写真撮って一石二鳥と突然行く気になる。

日帰りは少し残念だったけど。
東京→あずさ→飯田線→伊那→バス→高遠→ウロウロ→本を漁って→目当ての本を入手→お茶＋読書→高速バス→東京→ヨドで印画紙買って帰宅。飯田線は子どもの頃に豊橋から乗った事あるけど、ドアを開けるのは手動なのは相変わらず。晩秋の田舎の空気に触れるのは本当に久しぶりだった。道中、前日の写真のセレクトの事が頭のグルグルする。

高遠は交通の便が良い所とは言いがたいけど、町並みはきれいだし思ったより廃れた感が無かった。都会と直結だと流出しちゃうから廃れ度が高まるのかもしれないなぁ。特に何かあるってわけでもないけど、美味しいコーヒーの店もあったし。景色の良い所だった。今回、天気悪かったから天気の良い時に行ってみたいな。

中身は新潮文庫の「からくりからくさ」なのだけれど、トビラの所に本の町って入っている。他にSFだったりいろいろな文庫が装丁されていたよ。

エロい写真が今日のキーワード

友人達に写真のセレクトをあれこれいじってもらう。

で、エロい写真ってのが話題となる。エロい物を撮っているからエロってわけじゃないよ。

またしても爆睡くん

阿部直樹写真展「壁」@ 銀座ニコンサロン。コントラスト高めだけど乾いた感じがカッコいい。どのカットもじーっと見つめて会場をグルグルしてしまう。また、ゆっくり見に行きたい。

なんだか頭痛で調子イマイチ。昨日は寝こけたよ、飲まず食わずトイレにも行かず約3/4日寝られるもんですね。びっくりしました。おかげで今日は体調だけは良くなった。

人を撮った写真を黒焼きしてみたい気がしているのだが、となると藤井保「ESUMI」を気にしないわけにはいかない。好きな写真集なのに持っていなかったので、Amazonでポチっと入手。で、問題は被写体なのだが…。

爆睡な1日であった

RCペーパーでのワークプリントは手抜きプリントになりがちなのですが、昨日はいつもより少し丁寧にプリントしてみる。つまりは、丁寧に焼きたいカット だったって事なんだけどね。
今までプリントした分と合わせてセレクトし直してみる。自分なりに厳し目に選んでみる。が、ハタと「前回より新しい写真撮れているのか？」「デジャヴっぽくないか？」とちょっと不安になって、セレクトから外した写真を見直してみたり、行ったり来たりグルグルして、決めなくちゃいけない事を決められずにいるうちに時間が過ぎちゃって帰りが遅くなるんだよね。
しかし、フランスで撮った写真は露出オーバーのヘタレカット満載だから、コントラストが高くていつもと違う写真になっちゃう事は確かだ。

カロタイプ講評講座で「生活感」という言葉が出る。
白岡さんがこの言葉を言うと、私は、いつも「生活感」って何？って考えちゃって漠然と良くわからない感じだったんだけど、ここに解説されていたので少し解ってきた！ありがたい。

普段が見てみたい

宇都宮にジャパンカップのクリテリウムを見に行く。やっぱり別府と新城はカッコいいと思った。ついでに餃子もお腹いっぱい食べる。「茄子」に出てきた場所を発見などする。イベントの時じゃない宇都宮ってどんな感じなのか少し気になる。

竹尾ペーパーショーに行ってみて、見本帖でカタログで使えそうな紙を探した。有力候補あり。
ブックシェルフシェアというコーナーで、すごく欲しい本があったけど、手持ちにそれに匹敵する本が無かったので家の本棚から探して交換してもらおうと思ったのだけれど、帰宅後webを見たらすでにトレードされていて残念。手に入らないとなるとすんごく欲しくなる。
高遠ブックフェスティバルの特別な装丁の本だったらしい。中は「からくりからくさ」なんだけど装丁がかっこ良かった。

写真を撮ろうと思うと、地方都市ってイベントの時より普段が見てみたくなるんだよなぁ。なのでイベントは二の次っていうか行ってみたいと思うきっかけでしか無いんだよね。

講評講座。写真を見せたわけじゃないけど。最近、写真の事となると胃が痛くなる。

解体前のビルに挨拶に行く

先週の土曜日に餃子を食べながら慣れないぶっちゃけ話をしたので、気持ちが落ち込むというか落ち着かない。胃が痛くなる。写真はぶっちゃけても生の自分をぶっちゃけるのは要注意だな。
ジョブズのスピーチを聞きながら「今日が最後の日だったら…」とか考える。
そんなわけで、最近のなんちゃって鼻歌はCyndi Lauper "True Colors".
... So don't be afraid to let them show you true colors...

17日、プリント三昧。

18日、共栄堂に友人達とカレーと焼きりんごを食べに行く。最近、カリカリしたりグッタリしたり落ち着かない気持ちが続くのだけれど、美味しいもの食べて久しぶりに心が落ち着く。ゆったりした気持ちになる。お茶も楽しかった。
夕方から美味しいシャンパンを、ちゃっかりご馳走になる。

19日、プリント三昧。ワークプリントでRCの8×10の箱が3箱空になったのに終わらないし、ネガ上でフランスを旅したまま帰国できない。だいたい4回暗室に入ると印画紙の箱が空になる感じだ。この日は良さげなカットがあったので心穏やか。
来週から銀座ニコンサロンで個展をする阿部さんが、キャプションの書き直しをしていた。白岡さんに突っ込まれつつ居残りの小学生みたいに書いていたけど、展示作品とキャプションの誤差が徐々に少なくなって行く。私は途中で帰宅。書き直しの過程を最後まで見届けられず残念。

20日、去年の写真展のDMに使った写真を撮ったビルの解体工事が始まっているのを、火曜日、共栄堂からの帰りに発見したので、お天気の様子を見て撮影に出かける。
中には入れないのでネットを被った外観だけ撮影する。撮らなくちゃって思うと、大抵露出オーバーのヘタレカットを量産するんだよなぁ。晴れたり曇ったりしてるし。フィルム現像が怖い。
写真撮っていたら通りがかりのおばあさんに声をかけられる。
「このビルは子どものころからあってね。今は変な落書きやドアつけちゃってるけど、普通の人が住んで、普通の事務所が入っていたの。もう、このビルの事は誰にも聞けなくなっちゃって。。。」