昨日は、1日、バタバタしたような気がする。
家に帰ってネット覗いたら友人が映画見たって投稿してて、「野火」見ようと思って忘れてた事に気がつく。速攻で再び出かける準備してチャリすっ飛ばして、上映期間最後の最終回にたどり着く。お腹ペコペコで映画館の隣の隣にあるピザ屋で、ピザ丸ごとお腹に押し込む。映画の日でチケット800円!「あぁ。1日だったね、そういえば。ラッキー!」。
塚本晋也監督「野火」。この監督の作品を見るのは初めて。原作も読んだ事ないから、先入観あまり無い。
炎のシーンは、なぜか鳥肌。いわゆる爆破シーンとしては、そう、派手では無い部類のような気がする。どこか美しい。
自然が美しく、ゆったりしてる。それだけ見れば、いいところだってシーン満載。兵士たちは、みんな真っ黒でジャングルの中で、ヨレてる。誰が誰だか、時々、わからなくなるくらい。
リリー・フランキー、どの役やってるのか分かんなかった。パンフレット見て、「あれ、そうだったんだ。」ってくらい、知らない俳優さんになってて、良かった。
塚本監督、本人が主役もやってる、監督しながら役者って、脳内スイッチどうやって切り替わってるんだろう。だって、演じた後に、「カット!」とか言うんだよね。
唯一の戦闘シーン。怪奇ものの映画なら、ぜーんぜん怖く無いが、戦場の映画の中のシーンだから、「本当はこんなだったのかもしれん。」と、思う。原作者だけが戦争体験者、映画スタッフに戦争体験者が居ないまま作られた映画なのにな。不思議だ。
戦争の悲惨さを、ダイレクトに情にうったえる映画ではない。見終わった後に「戦争ひどい!泣」と、単純な反応にならない。戦争映画というよりは、”人間としての尊厳なんて守ってられない戦場”映画で、狂っていく人がテーマ。ジワジワくる。
監督が高校生の時に読んでいるらしい、原作はどんなんだろう。ちょっと、気になる。
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