5日の夕方に3つ目の演目。それまでに時間があるので静岡の街をウロウロ歩きまわって写真撮って過ごす。で、見つけた、おばちゃんがやってるおにぎり屋さん。オープンして日が浅いらしく、慣れてない感じだったけど、お弁当美味しかった。
静岡駅前にある静岡市美術館が大原美術館展をやっていたので、見る。ヨーロッパの作家は置いておいて、日本の作家で目に留まるのは、青木繁、岸田劉生、荻須高徳だった。東近美だと佐伯祐三が加わるんだけど、何なんだろうなぁ。この、”目に留まる”って、彼らの絵に”何が”あるんだろう。で、それは、そうとして、美術館に常設展無いっぽいんだけど、でも、お客さんはいっぱいいたよ。常設展バッサリやめて、良い立地で、企画で収益を上げようって事なのかな。新国立美術館型って事かな。そういえば、駅前の別のビルに音楽ホールがあるみたいだ。
再び、東静岡駅へ。駅前の静岡芸術劇場(カフェとレストランあった、駅前広くてココを覗いてみようと思わなかったんだよ、前日は。)
■ベルギーの演劇 「聖★腹話術学園」 5月5日 16:00〜
キーワードは「アイデンティティ」。人形が使われるけれどもいわゆる人形劇ではない。俳優の人間と俳優の人形のような、生きている人と生きていない人の境界線があやふやでシームレスで対等、人形の動きが人のようだ。冒頭からびびる。実は中の人居るんじゃないのって。それが、人形に操られる人って内容とリンクしてすんごい、面白い。「私は、私ではない。」(多分、フランス語で、Moi ce n'est pas moi.だった?かな?)の台詞も効く。し、ちょっと怖い。大人向けエロネタもあって笑える。所々日本語混ぜてある。
人形を使ってるから表現の幅が広がるのかもしれない。いや、冒頭で天井から人形落ちてくるんだよ。吃驚だよ。
あ。前から2列目っていうかなり前の席で見たからよけいに迫力あったのかもしれん。こんな前で見る事無いからね。あと、「ブラボー!」出てました。
俳優さん達は、人形を使って演技するわけだが、だんだん、愛着湧いちゃったり、離れられなくなったりしないのか、心配になる。
あと、お気に入りの台詞あったけど、一部分忘れてる。(冠詞ついてたか?付いてないのか?)
「さようなら、物質」(Au revoir matière)
「さようなら、重力」(Au revoir pesanteur)← これ。
「さようなら、…」
やっぱり難しいのは神だ。神、出て来ちゃうと、そこだけ、難しくなっちゃうなぁ。私にとっては一番理解の難しい所だよ。
アフタートークより。
人形を使う作品はこれが1つ目の作品、2年かけて作った。それまでは人形無しの作品を上演していた。劇団としてはアイデンティティを探していて、8or10年前から、ポドロフスキーと仕事を始めた。
Poit Zéroは、学生の頃からの仲間が中心になって作った劇団。などなど。
宮城さんのコメント:Point Zéro(劇団の名前)を見つけたのは、アビニヨンの演劇祭のoffで。電話帳みたいなガイドブックがあって、それを見ていて、なんとなく直感で、「これ面白いかもしれないよ。」「ホドロフスキー、作って」、カンパニーの者が見に行ったら、すごく面白い。って。それが出会いだったらしい。で、「思いついた事に馬鹿げたエネルギーをかける。」(う〜ん。すごい讃辞)
ホドロフスキー、私全然見てないんだけど「エル・トポ」のポスターは知ってるよ。
コメント