さるぢえブログ

夜、道ばたで日付を尋ねられた

風邪で午前中のバイトはお休みさせてもらう。収入が減るけど。

セルフポートレイトを眺めつつ、おばさんになりきった体つきとは反対に、体の中身は子どもの時のままなのが釈然としない。あそこから遠くへ来よう、自由になろうとしていたはずなのに、これっぽっちも距離が稼げず、そのままである事ばかりが強調されてくる。何度スタートラインを新しく引き直しても、お釈迦様の手のひらに居る孫悟空かよ。

カロタイプの店番の帰りに、おばあさんに声を掛けられた。少し腰が曲がっていたけど元気そうなおばあさん。ぺこんって頭を下げて、
「すみません。今日は何日ですか？」
実は、今日が何日か私はわかっていなかったので、答えに困っていた。ほら、バイトに行くのとカロタイプに行く日ってのがわかれば良いので日付は二の次で。
「新聞を取らなくなって。日付が分からなくなって。」
携帯を見れば良かったんだけど。「うーん。五月の。えーっと。月曜日です。」って答えた。
「月曜日ですか。」ってなんだか納得してた。
そのあとに、「よわってしまって。」と言ったかな？
「大丈夫ですよ。」って返事したけど。
元気そうなおばあさんだったけど、ところで、どこに行くつもりだったんだろう。日付のわからないおばあさん。

ああ、グルグルしている間に、あっという間に、私も、そこに到達するんだろうな。

 

 

撮れば撮る程終わりが遠くなる

撮れば撮る程終わりが遠くなるなぁ。

ナン・ゴールディン「COUPLES AND LONELINESS」は、都写美の図書室で見て、彼女のテキストが載っているので手元に欲しくて買った。最近のお気に入り。捲って写真を見たり、テキストを読んだりして、結果的に自分の写真の比較対象区になっている。
「彼女の写真って、スナップっぽい感じと、作ったぽいのと両方があるように見える。虚実ないまぜ感が漂いつつも、彼女の写真は被写体と関係の近さを感じるから、虚実の境界線”実”側かな。」とか思ってみたり。に比べて昨日のベタから醸される私の写真の”よそよそしさ”、うーん、”よそよそしい”、まぁねぇ。

今、26の月で展示している森さんの「標本」を見に行きたいのだが、バタバタな上に風邪ひいて行かれず。31日までなので、それまでに何とか見に行きたい。彼女のキャプションが良い。写真について気取らず自分の言葉で書いていて、こんなふうに書きたいなぁ。って思っているんだよね。

↑ある日の午後のカロタイプ

Under Pressure

FBで見かけたYou Tubeの動画のUnder Pressureのベーシストがカッコいいので繰り返してみてしまったら、いい加減なUnder Pressureが頭でループ。特にDavid Bowieが好きってわけじゃないので、このGaill Ann Dorseyというベーシストの事は全く知らなかった。スキンヘッドで指が長くて声も良くて音が良くてカッコいい！彼女の写真撮りたいなぁ。スキンヘッドの女性が好き。江古田に住んでいた時に、ハッセルをぶら下げたスキンヘッドの女性に時々すれ違っていたのだが、彼女もかっこ良かったなぁ。

かなり昔に一度スキンヘッドにした事があるのだが、また、やってみようかなぁ。と、思ってみたり。

大四のプリントでもいいかなぁ。って思っていたのだが試しに期限切れの小全紙にテストプリントしてみたら、いいじゃん！粒子の感じも好き好きいいじゃん！って事になり、小全紙を調達する必要があるのだが、円安進行で一時期の価格からザックリ20%値上げ状態。ひえー。で、B&Hのオンラインショップは休業中？

早起きして、静岡県立美術館のロダン館へ。電車の中で本を読むつもりだったが寝ちゃった。おまけに窓の外は海が見えたりして本どころじゃなかった。
ここでも写真撮りまくり。高い天井のホールのような展示室に彫刻が配置されているのだが、上から注ぐ光が良い感じ。この「壷をもつカリアティード」、そういえば国立西洋美術館で見た作品にも上から圧力をかけたようなポーズの作品あったような気がする。Under Pressure?

帰りも寝ちゃって、本どころじゃなかった。

いろいろとハマるセリフが散らばっていた

「ホーリー・モーターズ」を見ようとバイトが終わってから出かけたら、時間勘違いで朝一の回に間に合わず。巡回する予定だった写真展を先に消化する事にした。

とりあえずベルクでご飯。久しぶり。厨房の中の人の無駄の無い動きにホレボレと見つめる。いろんなお客さんがくるし、多分、1時間くらいは余裕で見ていられると思ったけど移動。

都写美「日本の写真1986」と「写真のエステ - 五つのエレメント」
長崎の写真が”プンクトウム”とはこの事か？と釘付けになる。瓦礫の荒野と焼けこげの死体と横に立っている女性の写真。「すげー！これ。」悲惨とかそういう事よりこの取り合わせと女性の視線がフレームの外を向いている事にいろんな事を考える。これを見れただけでも良かった。
あと、収穫は、アラーキーの「センチメンタルな旅」の写真。図書室に写真集もある。写真と写真集では受ける印象がかなり違う。

濱田トモミ写真展「INSOMNIA-不眠症-」地味な場所で他についでに行く所もそんなに無いけれど、この写真展を見るためだけに行っても損は無い。カッコいい展示だった。黒焼き白焼き、カラーとあるけれど、違和感無く密度の高い展示。

で、やっと「ホーリー・モーターズ」。映画館で映画を見るのは久しぶり。いろいろなシーンがコラージュされており、且つ、意味があるのか無いのか、どうしてそのシーンなのか。落ちも仕掛けも何の説明も種明かしもないまま。どれも作り物臭さが漂う。簡単な映画じゃなかった。が、所々カッコいいシーンがある。一番は教会でアコーディオンのバンドが演奏するシーン。そのままライブ映像続けて欲しいとか思う。時々ニヤリとしてみたり。悲しくなったり。最後の言葉に頼った感があるけどね。しょうがないのかな。しかし、最近いろいろ考えている事にハマる。もう1回くらい見に行こうかな。見たから映画評も読める。

水曜日は1,000円で見られるから時々映画館に行こうかな。

やっぱり女友達だよ

ご飯食べつつ、たわいもない事もたわいもある事も話したり、頑張っている女友達の様子に救われる。

やっぱり今年はアルルには行けないって感じだがレビューが気になってサイトをチェックしてみたり。2,3見て欲しい人も居たりとか。5人まで予約できるコースが新設されていたり、5人かー。いいかもー。今年はレビュアーのリストが一斉にアップされている風情だが、また、どうせ、後から追加されるんじゃないか？と思っているのだが、どうだろう。サイト問題ありで登録と予約が延期になっていた。まぁ、おフランスの事だから。ははは。現実問題行けそうも無いのだが諦め悪し。な今日この頃。

前回の講評講座を踏まえて写真をセレクトしなおしてみる。とりあえず2系統に分けた。一方にはいろんな写真をつっこんでみた。が、なーんか狭い。これが吉なのか凶なのか、判定できずに今日は撤退。一昨年こんな事を書いていた。結果的に、まさかのお耽美な1年後。肩、背中、パンパンに胃が痛くて耳がボヨヨ〜ん。

自分の抜け殻

自分で自分を撮った写真、セルフポートレイト。プリントしてみた。

セルフタイマーではく、ワイヤレスのレリーズでシャッターを切るので、シャッターを切る感触があるから、セルフタイマーで撮影するのとは違う写真のような気がするんだよね。正しくおばさん化している自分の体型が客観的に見れちゃって複雑な心境な上に、自分を見ているのは自分か？誰も覗いていていないカメラの向こうには自分の視線があるのか？セルフポートレイトは鏡か？入れ子なのか？何なのか良くわからないけど、写真になってしまった自分の姿は、「あ。自分が過去に置いて来た抜け殻なんだな。」ってな事を考えていた。

うちに帰って先週のテレビでフランス語を消化してたら、レオス・カラックス監督の「ホーリー・モーターズ」という映画が紹介されていた。監督のコメントが引っかかった。テレビの字幕に出ていた訳

“相反する2つの感情を思い描いていました。「自分自身でいることの疲労」と、もうひとつは、その逆の感情で「新たな自分を作り出したい」という欲求です。”

自分の事にしか興味が無い私ですが、正直なところココんとこ自分に疲れている。というわけで、この映画見たい。見に行かねば。

先週の金曜日、カロタイプで店番しつつプリントしつつ暗室に見学にやって来たお客さんにアレコレ説明したり、してて、たまたま引伸機の説明をするハメになり、「え！私がこんな事説明して良いのだろうか」「ウソ言ってないよね。」って少しバクバクする。

雨が良く降る

セレクト、プリント、考えたりの合間に、ちびちび本読んだり。

セレクトの方向が定まらないので講評講座WSで2つのグループに分けた写真を並べて、違いがあるか聞いてみる。

さてタイトル。

もっと撮らないとな。

どうやって写真撮ってるんだろう

ナン・ゴールディンがどうやって写真を撮っているのか知りたいのだが、どこかにそういう記事やら話は無いのだろうか。自分が写っている写真はセルフタイマーで撮ったのか、それとも、誰かに撮ってもらったのか、とても知りたいわけです。

グルグルしててもキラキラ星を聞けば少しは落ち着くような気がする。多分モーツアルトが好きなんだと思うけどね。

サッパリとした人だな

Patti Smith「Horses」入手。メープルソープが撮った写真がジャケットなのね。化粧気がなくてさっぱりした感じの写真。モノクロだしね。ボーイッシュ？マニッシュ？な女の人好きだな。

出かけた先で放置自転車撤去の現場に遭遇して、自転車くんが連れてかれる所だった。ギリギリ回収を免れる。自転車くんに「ごめんよー。」と謝る。（謝る所が違うというツッコミは受け付けない）

「明るい部屋」を読み終わり。でも多分少なくとも、もう1回くらい読まないとダメっぽい。「写真の存在論」に手を付ける。

写真のセレクトぐちゃぐちゃになってきた。

シャッターを切るくらい一瞬のイメージくらい少ない情報でいろいろと分かっちゃう気がするんだろう。そこまで読まなくてもいいだろう。自分。写真もこのくらい読めれば良いのに。

フロ〜イデ

ベートベン第9。合唱付きっていうか意味分からないカタカナドイツ語が、断片的に頭に出て来る。ので「何、脳みそ君、第9聞きたいわけ？」と、CD棚を漁って適当にiTunesに落とした。

渡部さとるさんの日記を読んでいて、「南へ下る道」って小説を思い出した。あれは結局、宮崎まで行くんだけどね。好きな小説なんだが、もう10年も前の小説なんだな。文庫になっていない？のかな？

今日は暗室作業せずに、言葉の作業をしようかなと思ったんだけど、言葉出て来ないなぁ。

テレビでフランス語の録画を、まとめて見る。生徒役が真飛聖さんで、宝塚出身の女優さん、テレが無いので面白い。いいね。フランス語の歌を歌うコーナー。France Gallの「Poupée De Cire , Poupée De Son」がんばれば歌えるかもー。って思えるちゃう感じ。