アルルに滞在したのは7/3→7/11で、3日朝のTGVでアルルへ移動。とりあえずレビューの所をなんとか、やっと、まとめっていうかメモ。
7/3
フォトフェスのプロフェッショナルパスを買うつもりが妹のホテルのチェックインに付き合っていたら、事務局が早じまいして買えず。7時までやってるって言っていたのに〜。ここはフランス。
7/4
インターバルだったのだが、フランス国立図書館の元キュレーターのルマニーさんに写真を見てもらえる機会に遭遇。
説明する時にフェルメールの絵やら、どこぞの詩人の作品やら写真の歴史を引き合い出す。すごくいろんな事知ってそうな…インテリだなぁ。
私の写真は白岡さんのと似ているらしいが本人にその自覚なし。そんなに似てるかなぁ?アンさんも影響を受けてるとか言っていた。レビュー内容はアンさんの言った事と内容かかぶるのが面白い。どちらにしてもBreakしなければならないらしい。
図書館、美術館のキュレーターは、ギャラリーや出版関係者比べて利益を考えなくても良い立場の人なので、彼らのレビューは作家には心強いアドバイスになる。渡した写真をがっつり丁寧にステートメント抜きで見てくれるのがとても嬉しい。アンさんとルマニーさんのレビューの仕方はその後のレビューアーがどのくらいちゃんと写真を見てくれているのか、を測る基準となった。
3年前は、自分の作品がダメダメなのか、レビュアーが興味無いのか、どっちなのか判断が出来なかったんだよね。
アルルのレビューは5日→9日のスケジュール。フランス語の通訳を妹にお願いする。これがすごい助かった。
語学が道具であることをひしひしと感じる。
7/5
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MORSCH Laura - FRANCE Gallery / Curator
見せる人を大きく間違えたその1。アニエスbのキュレーター。
冒頭から興味なさそうで写真の扱いが雑。写真のサイズが大きいのに頬杖つきながら片手で写真を持って「ベコ」付けられた。興味なくても良いから写真は丁寧に扱ってくれよ。と、思うが日本語で言っても通じないしなぁ。と、言葉が出ず。メジャーなギャラリーの人が写真を見られるとは限らないという典型。一人目がコレだったので、ちょっとさい先が悪い気がしてちょっと凹む。
bのギャラリーってどんな感じか知らなかったからさぁ。 -
BALSELLS David - SPAIN Photography curator - MNAC National Museum of Art of Catalonia -
丁寧に見てくれた。bの雑な後だったのでホッとした。
「いろいろな事を想像させる」「どんどん悲しくなるよ。」とコメントをくれて作品を気に入ってくれた。
「フォトフェスへ応募してみたら。」
「僕に決定権はないのだけれど。興味があったら、フォトフェスのコミッショナーに画像を送ってください。」
「a la modeな作品じゃないから採用されるのはとても難しいけれど。」
妹に通訳してもらってスムーズに話が判る事に感動。
ジェットコースターのような1日だった。2008年がしんどかったから、初日に「画像送って」という反応があるとは思っていなかった。「あれ?何か良い事あったよ。」前回より敷居が下がった事を実感する。
後日見つけたカタロニアの出版社のブースでカタロニアの美術館の事を聞いたら。とても良い場所だよ。みたいな事言っていた。カタロニアはスペイン本体と仲が良くない難しい場所だったりしたなぁ。と、頭の隅にあった世界のニュースを思い出す。
7/6
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MARY Yolande - FRANCE Artistic director / Gallerist - Confluence -
気に入ってくれたらしい。名刺貰う。 -
RASTENBERGER Anna-Kaisa - FINLAND Teacher / Journalist / Chief Curator at The Finnish Museum of Photography in Helsinki
多分、あまり好みの写真じゃ無かった様子。パンチュール。絵のようだとコメントされた。
7/7
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DERENNE Bernard - FRANCE Photographic agent / Collector / Consultant / Teacher / Photo editor
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CANDROWICZ Krzysztof - POLAND Artistic director
講評ワークショップの延長のようなレビュー。セレクトの話など。
7/8
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BIRGUS Vladimir - CZECH Curator - Prague Biennale -
2010年に資生堂ギャラリーのチェコ展で出品していた作家でもありな人。去年の銀座ニコンサロンの展示を見たっぽい。気に入ってくれたらしく、画像を送ってと言われる。
- CLEMENTS Louise - UK Independant curator / Museum director / Artistic director
- OLOF Colette - NETHERLANDS Curator - FOAM - →レビュアー変更 Kim Knoppers
まぁ、講評講座みたいな感じ。
この日はフランス語を使う人が居なかったので全部英語。ぐったりであった。
7/9
- DITTRICH Kristin - ALLEMAGNE Director of the german international - F/Stop Fotofestival - and Independent Curator for contemporary Photography
見せる人を大きく間違えたその2。最後にドカンと来たよ。
「こんな写真なんであたしに見せるの?」という態度が全面に出まくり。最悪に写真の扱いが雑。 「そんなに興味無いんだったら無理に見なくて良いよ。」と、言いそうになるが、ほら英語が出て来ないから黙っていたら、いろいろ質問が来て、質問の意図が判んないから、アヤしい英語であれこれ質問の質問したり説明しつつ、「でかいおっぱいがテーブルの端にかかっていて写真に乗りかかっているのやめて欲しいのだが…」とか思っていたら向こうがキレて。「言葉もできないのに来るんじゃないわよ。」的な雰囲気で。あっさり終了。
フランス語もできる人だったので、妹がフランス語で手伝ってくれたのだがドイツ語なまりで聞き取りにくかったらしい。撤収して写真を整理してたら、下の方で写真が折れ曲がりかかっていて折り目が付きそになっていたのに気がついて、それが、あまりにも悔しくて大粒の涙が止まらなくなる。日本語でもいいから喧嘩を買っておけば良かった。
「自分が写真を見られない事を他人の言葉のせいにするんじゃねーよ。」とか思うが、多分、言葉できない日本人いっぱいてげんなりしてたんだろうな、最終日の終わりの方だったしね。でも、レビュアーは写真を見るのが仕事じゃん。
アルルに来るといろんな意味で1度くらい、すんごく悔しい思いをする。
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