装丁が美しい本で前から読まなくてはならないと思っていたのだが、今、これを読むのはかなりしんどい予感があり手を出していなかったのだが、やっと、読み終わる。案の定、わずかに胃がキリキリする。
こんな小説は今までに読んだ事ない。上手く説明できないのだが、「女って生き物は、そうか、そうなんだ。そういうものなのね。」と、近い存在を感じる。救われたり、カタルシスは、ないけれど。
繋がりとしての母親の視点は新鮮。
師匠が日記で書いていたけど、「…生は繋がっているのだ。人は繋がって生きているのだ。」を頭では理解しつつも、その繋がりに自分を繋ぎたくない私にとっては。
この作品は彼女の代表作と言われるものになるんじゃないかな。文体も不思議な感じだし。
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