2006年4月3日(月)
昨日の六本木の用事は、森美術館「東京-ベルリン/ベルリン-東京展」のレクチャーシリーズ第3回”日本の写真家たちと「東京-ベルリン」”で写真評論家の飯沢耕太郎氏がレクチャーしてくれる企画に参加。
日本の写真黎明期の概要を説明しつつ、ドイツ写真との関わりその影響を極簡単に解説。知ってる写真家、知らない写真家の名前、業績やキーワードが出てきてざくざくとわかりやすい話だった。飯沢さんが参考資料として国書刊行会から復刻した「日本写真史の至宝 初夏神経」小石清、「日本写真史の至宝 カメラ・眼X鉄・構成」堀野正雄を見せてくれる。
短い時間ではあったけど、なんとなく思うに、今見られる多く写真は、戦前までに出尽くしていたんじゃないかという気がする。確か安井仲治もそんなこと言っていたような気がするけど。
確かに先人の後を追いかけることになるかもしれませんが、それはモチーフや手法であって、何を表現したいかはいつの時代でも各自で異なるのではないでしょうか。
表現したいものをどれだけ自覚しているか、またそれを表現するだけの技術が伴っているか、という根本的な問題は常についてきますが。
でも、考えは考えで置いといて、写真をもっと撮りましょうよ~
投稿情報: ろくろく | 2006/04/03 23:18
アート・フォト・サイト・ギャラリーの福川氏が、他の写真家の影響を全く受けない写真家というのはあり得ない、だから写真におけるオリジナリティは掛け合わせである、てなことをおっしゃっていて、それからすると、「掛け合わせ」る組み合わせというのは事実上無限にあるわけで、だとしたら「出尽くした」というほどのこともないんじゃないか、などと思ったりします。
>でも、考えは考えで置いといて、写真をもっと撮りましょうよ~
あはは、ろくろくさんに一票。カムバックに期待します。
投稿情報: 海野 | 2006/04/03 23:30