ドキュメンタリー映画をLOFT9(ユーロスペースと同じビルだった)に見に行った。渋谷は、何度行っても慣れなくて、緊張する。人混みをガシガシ歩いた。久しぶりに。
監督さん達に、感想言わねばなのだが、言えずに、帰りつつ、風呂に入りつつ、布団の中で、あれこれ考えた。全然、まとまらないけど、書か無いと、さらに、まとまらない。メモ。
「熊笹…」は、ハンセン病療養所に暮らす元患者さんのドキュメンタリー。今田さんの卒制。「暗くて、きつくて、シンドイ映画なのか?」と、実は、思っておりましたが、裏切られました。いい意味です。あいさんの言葉と表情が心にしみる。明るくて、柔らかくて、暖かい。人というのは柔らかかったんだ。そんな風に思った事なかった。涙出る映画でした。
今田さんは、「運動系の人の硬い感じとは違って、何も知ら無いで施設に行って緩い関係から始まった」「関係性を見て欲しい。」と、言っていた。AVもそうだけど、人当たりが柔らかいというか、やさしい。だから好きな監督さん。なのだが、最初から、今田さん「らしさ」が、決まってるって凄い。と、思う。
「北朝鮮…」は、「中国と日本で、北朝鮮への印象が違うのはなぜか?という疑問が発端。」2泊3日の北朝鮮バスツアーのドキュメンタリー。大学院マスターの卒制。旅先で出会う人々にインタビューし話を聞きまくり、撮られた作品。だんだんと素の人柄がにじみ出て、彼らにも大切な日常があるのだと、当然の事を改めて思う。
私は、人権という言葉を使う事が多い。特にこの1年。
でも、この言葉を使うような場所は、穏やかな場ではない。「闘って獲得して守る」って気持ちが戦闘態勢に入る。個々の日常、それぞれの心の柔らかさは、吹っ飛ばしているような気がする。それを吹っ飛ばされるような状況を、何とかしなくちゃ!って所で使われるから、って事ではあるけど。
そして、日々、トゲトゲ、ザラザラする。その反動で鬱々とする。何かしてるわけでもないのに消耗する。
そんな日常を過ごしている私に、この2本の映画は、自分を見直すきっかけをくれたような気がする。
その昔、「個人的な、何か、幸せになるような、和むような物を作った方が良いんじゃないか?」と、考えた時の事を思い出させる。
余談。会場出たら、ハマジムの監督さん達が立ち話ししており。「お!」っとなる。AVの感想とか言えたら良いのだけど。小心者なので、アフアフしました。で、脳みそグルグルしながら帰りました。
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