ポレポレ東中野で映画見てきた。「ヤクザと憲法」。東海テレビが作ったドキュメンタリー。席は半分くらい埋まってるかなぁ。って思ってたら上映時間になったらいっぱいのお客さん。まとまった事は何も書けないが、とりあえず感想。
前から気になってたんだ。ヤクザは何で兵糧攻めにあってるのか。この映画はヤクザの日常を撮ったもので、私の疑問の答えが見つかったわけじゃない。逆にさらに疑問、なんでそこまで排除されるのか?ヤクザが社会でどういう所を担っているのか知ら無い、無い方が良いのか?無ければ良い社会なのか?それはホントか?
事務所はすんごいちゃんと掃除されてる。ウチの大掃除よりちゃんとしてる。道路も綺麗にする。上下関係は厳しい。ヘマすると、すんごい怒られる、殴られる?
新世界の風景も出てくる。この前の秋に行った所だよ。選挙。投票依頼の電話くる。で、ちゃんと選挙に行く。意外だ。彼らはどこに投票するんだろう。
組の事務所のガサ入れの風景。え〜。このガサ入れ嫌がらせだよ。でも、びっくりするぐらいおとなしくガサ入れられてる。若頭が警察の説明を普通に聞いている、他の組員の人もおとなしい。誰一人として抵抗したり、強い態度に出る人が居ない。悲しくなる。
山口組の顧問弁護士は裁判で有罪判決を受けて資格剥奪(これは完璧に外堀埋める作戦じゃないか)。これって法に訴える事もできないって話じゃないの。
時々、笑うところもあるけれども、(組員のおじさんが、ディレクターに「テレビの見過ぎじゃないですか。」と言う所。笑った)
ヤクザが日常を晒す事をOKするくらい、彼らは追い詰められていて、排除というか弾圧というか抹殺?何だろう?その事について彼らは言いたい事があるんだろう。組長が集めたヤクザの人が受けた、色んな不利益の数々、銀行口座が作れない、よって子供の給食費の引き落としができない、保険が使えない、家族、子供が受ける不条理、差別。普通、ヤクザの弁護をしてくれる弁護士はい無い。人権侵害と闘う道は残されて無いに等しい。いくら何でも、そりゃ無いだろうと思う。
淡々と、本当に淡々と無駄に音楽つけて盛り上げたりしてない、淡々とドキュメンタリー。人権について考えさせられる一本。
憲法 第十四条
すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。
完璧に憲法違反だな。ヤクザは国民に入ってないよ。
暴力団対策法(暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律)の第一条
この法律は、暴力団員の行う暴力的要求行為等について必要な規制を行い、及び暴力団の対立抗争等による市民生活に対する危険を防止するために必要な措置を講ずるとともに、暴力団員の活動による被害の予防等に資するための民間の公益的団体の活動を促進する措置等を講ずることにより、市民生活の安全と平穏の確保を図り、もって国民の自由と権利を保護することを目的とする。
そのうち、政権にNoって言うと、反社会活動って事でこういう目にあうんじゃないかと心配でならない。
おまけ。組長さん、ツーブロックでカッコイイです。あまり笑ったりしなくて、存在感ありありです。ちなみに組員は27人。部下27人のトップです。人数は中小、零細企業だけど、何ですかね、あの、重心の低い感じ。
あぁ。そうだ、印象に残ったシーン。組長も写真をアルバムにしてた、組員の一人の人も写真をアルバムにまとめてた。
コメント