7/10
レビューも終わったのでマルセイユを撮影散歩。
前日、妹に時刻表の見方を教えてもらう。フランスの時刻表は「毎日あり」「土日祝日を除く」「金土日あり」とか注意書きがあって、ちと面倒なのだよ。路線がいくつかあるしね。
この日の朝の時点で撮影済みフィルムは3本しかなかった。あまりも少なくて、う〜ん調子出てないなぁ。
ブイヤベース食べつつのんびりする〜なんてお気軽感は全然なくて、気がついたらエクレア一個食べたきりペットボトルの水がぶ飲みしつつ1日中歩き回る過酷な撮影大会になっていた。おかげでフィルムの消費量は激増。日焼けも加速。
とりあえず、このメモを書くために今頃07,08年版ガイドブックを探し出して復習しつつ記憶をメモ。
アルル→マルセイユ間は電車で50分くらい、運賃約14€。バカンスシーズンが始まったせいなのか電車の中は大きな荷物を持った家族連れで混んでいた。ふと、隣を見たら見覚えのある顔。「誰だっけ?」っと考えていたら、写真見てもらったレビュアーの一人だった。でっかいリュック持っていたから、どこぞのバックパッカーのお兄ちゃんだと思い込んでいたのさ。彼が途中駅で降りるまでの間、フォトフェス事情やらいろいろとちゃっかり聞く。(話していたのは英語ペラリーノなTさん)マルセイユに行くと言ったら持っていた地図くれて街の概要を説明してくれた。気さくなお兄さんだった。おかげでインフォメーションに寄る手間が省けた。
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コルビジェが設計したアパート、ユニテ・ダビタシオン
マルセイユ駅から地下鉄で最寄り駅。さらにバスに乗り換え。バス停降り損なって、バスは難易度が高いな。日本で「マルセイユなんて遠い所にあるアパートなんて見に行けないじゃん。」と思っていた場所だよ。行けたよ。すご〜い。っていうか行き方を調べてくれたTさんのおかげなのだが…。(^^;; てへ。今回、持って行った写真が大きかったから、荷物大リストラでガイドブック持たずに行ってしまったんだよね。
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丘の上にあるノートルダム・ド・ラ・ギャルド・バジリカ聖堂
港の眺めがすごく良い。急な坂道を汗だらだら息切れしつつ上ったかいがあったってもんさ。中すんごい派手。この時すでに昼の時間はとうに過ぎていたが、成り行きで教会の食堂でご飯じゃなくてエクレアとレモネードで休憩。
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バスで官庁街方面へ、カンティーニ美術館(多分)
さらに港の周りをガシガシ歩く。港には駐車場のようにヨットがいっぱい泊まっている。
サン・ローラン教会(多分)。古そうで地味でこじんまりした外観が可愛い感じで中に入ってみたかった。入れそうな感じがしなかったので眺めて和む。
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サント・マリー・マジョール大聖堂
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路地みたいな所をガシガシ歩いて駅へ
ノートルダムのように派手じゃないけど窓から差す光がとてもキレイ。こんな光を見つけると写真って西洋の物だよなぁ。とか意味不明な事を考えたりする。日本のように湿度が高いと透明度っていうか静で強い光って少ないような気がするんだよね。陰影礼賛とか言っちゃうんだよ。それは日本のウリになるのかもしれないけれど…。
窓口でいい加減な英語でアルルまでの切符を買う。帰りの電車は特急みたいな電車だったらしくでクラスがあったので行きより2€ほど高かった。フランスに行くと切符を窓口で買う事が増えるなぁ。地下鉄のカルネは自販機だけどね。
マルセイユは、高台からの眺めは最高だけど、ヨットがいっぱいあってお金持ちな風景と荒れた場所のコントラストがはっきりしている。ザラザラした街だった。
中華料理屋で夕ご飯。
食後、さらに散歩して写真撮る。アルルで一番美味しいといわれるアイス屋に行ったら店の前でマドモアゼルMとアルルの写真家さん達に遭遇。アイス食べつつアヤしい英語と片言のフランス語でおしゃべり。
「君たちはドイツのカメラ使って、僕たちは日本のカメラ使っているね。」確かにTさんM9、マドモアゼルMはローライ、私コンタックス。チームジャポネはドイツブランド。
歩きまくって撮りまくって昼ご飯抜きだったけど、春から全然写真撮れていなかったし、引きこもりだったから解放された気がする。すごく楽しい一日だった。
7/11
夕方のTGVでパリに戻るので、それまでの間お土産を探しつつみっちり歩き回る。妹は昼過ぎにボルドーへ旅立った。フランスのアスファルトは凸凹なのでスーツケースをゴロゴロしづらいから駅まで遠くないのに汗ダラダラ。
ホテルチェックインして中華総菜屋さんでご飯食べて、お気に入りのカフェで和んで、最後の晩餐終了。
日本を出る時は、こんな所には1秒だって長く居たくないという気持ちを抱えてで出た。帰ってきた今でもそれは変わらない。けれど何年か前に写真評論家の鳥原さんに言われた事を何となく納得しつつも帰りたくないけど、今回は帰ってやろうという結論になる。
「どうして、みんな海外に行きたがるの、せっかく不条理(ちがう言葉だった気もする)とかそういう気持ちを抱えて、蓄積があるのにもったいない」みたいな事。仰る事が少し判るようになりました。
そうなんだよなぁ。
7/12
夜の便で東京に戻るので、それまでに最後の散歩、パリでお土産探し、知人とお茶とかみっちりスケジュール。
パサージュに行きたかったので、なんちゃってガイド本を適当に見てメトロの最寄り駅を出たら雨。傘はホテルにあるスーツケースの中。ちゃんとした地図も忘れた。傘はキオスクで5€。
迷子になりつつパサージュにたどり着く。今は亡き三信ビルを思い出す。あそこの商店街はコレをモデルにしたんじゃないかな。
どこぞでお昼ご飯を食べてから集合場所に行く予定だったが迷子しつつなので時間がかかってしまった。そのまま集合場所へ。アイス食べて、お茶して、帰りたくないよ〜と盛り上がり、ホテルに戻り、リムジンバスに乗り込む。この日もなりゆきで昼ご飯無し。シャトルバスのバス停のおじさん(3年前と同じおじさん)に手を振ってさよならする。
シャルルドゴールのANAのカウンターは、すでに日本で、ここはまだフランスなのに日本だよー。(;_;) 日系の飛行機にはもう乗らないとか言っちゃうが、その数時間後には前言撤回するハメになる。
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