近しい人が自殺した。
年令は20代半ば。狭くてまな板も置けないキッチンのある部屋に住み。
まな板、包丁、冷蔵庫は持たず。レトルトパックを暖めるフライパンを持っていた。
そんな暮らしぶりは、興味のある事と無い事の切り分けをはっきりししすぎる性格を表しているようにも思える。
自殺の理由はわからない。こだわっていた何かに対して、心が折れてしまったんだろう、と勝手に想像することしかできず。もし、理由を聞けたとしても「もういいかな、と、思って」と返事が返って来るような気がする。
わかる事は、向こうへ行く事を決めて、行ってしまい、私たちは捨てられた。
そして、人が死んでも私はお腹が減る。という事だけ。
後は冥福を祈る事しかできる事がない。