京阪神と一まとめにしちゃったりしますが、大阪は大阪で京都は京都で別物でした。神戸は行ってないけど。二泊大阪。その後京都。
大阪は、派手派手なのか地味なのかよく分から無いけれども、ガチャガチャ賑やかな感じ。極端に物価が安かったりして、嬉しいのか嬉しくないのか、落とし所を見つけにくい。友人が釜ヶ崎に連れてってくれて、しかし、夜が始まったばかりの穏やかな時間だった。激安のスーパーは想定外に激安。道端に座り込んだオッチャン達はそのまま吉本の芸人さんのようだった。楽しいけれどシンドイ。シンドイけれど楽しい。
関東では売られなくなった六甲の水をコンビニで見つけて、にんまり。3.11以降しばらくして六甲の水は東京で販売されなくなった。関東に供給するほど生産できないのか?知ら無いけど。通販でポチればいいのだが、値段が安いカクヤスの岐阜の水買ってる。関東の水よりはマシかもね?くらいな選択だが。
友人は普通に水道水沸かして麦茶飲んでる。浄水器は使わ無い。に、驚く。だって琵琶湖の水だよ。と言ったが、「セシュウムは無い」の彼の一言で、「そうだね。」それだけで十分だという気になる。
阪急で京都へ。京都が近づくと風景がのんびりするような気がする。烏丸の駅から地上に出て、なんか穏やかで馴染んだ空気にホッとする。が、五条方面にあるホテルに向かうつもりが、南と北を自信満々で間違える。いつもJRだからね。と、言い訳するが、気づくのがあまりにも遅くて、自信喪失。
「法然院の本堂の前の階段に座ってボーッとする。」が、今回のミッション。それさえ出来れば、あとは、友人がオススメの店に辿り着ければ、その他はどうでも良いおまけ。法然院は巨大なお寺じゃないし、一見地味だが、恐ろしく綺麗に整備された庭と、所々に控えめ?に置かれた物が嫌味一歩手前。手を入れてい無いように見える林。小さな虫が飛んで、黒いアゲハが"てふてふ"してるして、蜘蛛の巣もあって、人口と自然のバランスが絶妙。京都だよな。と、思う。
穏やかでお釈迦くんが出てきて蜘蛛の糸でも垂らしそうな極楽浄土のようだ。大阪の釜ヶ崎からココはあまりにも違いするぎる。絵に描いたような風景に完璧に嵌められる。菩薩くんもいるしね。仏教徒でも無いのに極楽浄土を信じちゃう仏教徒になった錯覚。ここで涅槃像みたいに昼寝したら完璧現世極楽だね。小一時間ほどボーッとした。多分、いつまでもボーッとできる自信あるけど、なんとなく満ち足りたので下界へ。
糺ノ森がどうなってるのか気になって、下鴨神社へ。木が伐採されはじめてた。森を潰して資産運用して資金を確保しなくちゃできない、式年遷宮は、もう、誰も必要としていないのかもしれないって頭の隅で考える。
ここも整備されてるけど、神様置いてる所は、神様がいるかのように清浄に保たれてる。装置って感じがする。
久しぶりの八坂神社。
ここが本殿の屋根を葺き替えたり改修工事をした時に、あの時の八坂神社は、なんか濃い不思議な空気が漂ってた。それが気に入って、実は寄付した。工事を見学させてもらったんだが、間近で見た屋根のカーブは、とても美しかった。記憶がある。でも、まぁ、もともと神道好きじゃないから、それキッリなんだけどね。
これまた、久しぶりの知恩院、青蓮院。八坂さんの隣だしね。行きやすかったってだけなんだけどね。
知恩院が恐ろしく綺麗なビル作っててびっくりした。観光客いっぱいくる。大規模な改修工事してた。寄付やら祈祷受付で資金回収がんばってるっぽい。営業大変だなぁ。
と、京都に行くと無条件に骨身に沁みてる何かに出会う。東京に居たら、改憲反対、天皇の戦争責任、神道?なのに、門跡寺院で和んでみたり、森なくすの反対と思ってみたり、捻じれてるよなぁ。って、思う。
京都に来る観光客に、中国語、韓国語を話す人が増えてた。銀座もそうだけど。お金の流れが変わったんだなと思う。
そして、私は、友人に東京を案内するほど東京のことを知らない事に気がつく。
私、根っからの根無し草だ。
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