「写真はエロだよ!」から、エロと言えばアラーキーでしょう。というわけで、久しぶりに荒木経惟の写真集「センチメンタルな旅・冬の旅」を見る。
結婚式、新婚旅行、奥さんが死にそうでも写真撮って、臨終の瞬間も写真撮って、お通夜も葬式も撮ってとにかく撮ってる。よく考えるとまっとうじゃないのだが、何度見ても、見返すたびに涙と鼻水がずるずるになる写真集だ。
写真家ってのは、世界と自分との間にカメラというインターフェイスを持った人なんだろうな。第一に写真ありき。これががなかったら、多分ただのおじさん、おばさんだな。別の言い方をすれば、ヒンシュクな人達(私としては、褒め言葉)。