「1987、ある戦いの真実」を見た。韓国の6月民主化抗争の映画。パク・ジョンチョルの拷問死から話が始まり、延世大学の学生だったイ・ハンニョルが警察が発砲した涙弾を頭に受けて亡くなるまで、韓国の人々が自分の意思で正義を守るお話。警官が催涙弾を水平に発砲した事を知っていたから、あのシーンはアワアワした。弾圧で犠牲になった人々の事も知りたいが、加害者になった政府の末端の人たち、例えば、拷問した刑事、催涙弾を水平に撃った警官、指示した現場の責任者、そのまた上司は、民主化後どうやって生きているのだろう。
良い加減実家に顔を出さんといかんような気がしつつ、とりあえず妹の所に遊びに行く予定だけ立てた。グダグダしてるうちに母ちゃんからメールで、乳がんが見つかったと知らせが来た。婆ちゃんが乳がんを発症した事があったのだが、母ちゃんは大病もなくここまで来たので「ガンとか大丈夫かも」と思っていたし寿命に関わる話は、あと5年くらいは先かと勝手に思っていたから少々動揺する。おまけに元マザコンだから、やっぱり今だにその痕跡がどこかに残っている。当の本人は「これも運命、希林さんみたいにいく。」と決めてるらしく、普通に日常を過ごしている。
ネットで情報を集めたり友人が情報をくれたりして、ガンと言っても型があり治療法が確立されている部分もある事がわかる。乳がんに関してはがん研有明病院のサイトの説明が非常に良い。pdfが置いてあり、読めば一通りの情報が得られるので冷静になるし、医者とも話が通じるし、家族間でも話が共有できるようになる優れもの。
治療はこれからなのだけど、今後どうなるのか分かる部分もあるし、個体差がある事なので神のみぞ知る部分もある。
そういえば、彼女の面白いところは、滅多に大騒ぎしないことかな。事が起こっても、まず「ちょっとやそっとじゃ動じない」というセリフが出てくる。子供ときの出来事だけど、父ちゃんが朝になっても家に帰って来なくても、普通だった。「あれ?父ちゃん帰ってないっぽいけど大丈夫か母ちゃん?」と、こっちが密かに心配してた。私の知る限りで彼女が大騒ぎするのは、妹と連絡が取れなくなったとか、妹が変な男と付き合ってるんじゃ無いか?とか、子ども絡みの事だな。
久しぶりにちゃんと好評会に出て、写真展見たり、本買い込み、冬のためのダウンのコート買い、さるぢえ思いつき、カフェ行ったり。